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5-D Japan カダバー研修 2018

5-D Japan カダバー研修 2018

報告者:内藤浩司

去る2018年9月22日から2日間、ハワイ州オアフ島にて5-D Japan カダバー研修が行われました。
参加者はファウンダーの南、北島、石川先生を含めた40名で、研修先はシェラトンプリンセスカイウラニホテルで講義、実習はハワイ大学マノア校で行われました。
1日目の座学は石川先生のサイナスリフトに関する講義からスタートしました。単房性の簡単なケースから、隔壁が複雑に入りくんでいるケースなど、サイナスリフトに関する解剖的な知識から実際の手術動画まで、ありとあらゆる術式をご提示して頂きました。
中でも歯槽骨内に後上歯槽動脈が入り込んでいるケースでの対応など、アドバンスな症例に対しても解説して頂きました。

5-D Japan カダバー研修 2018

次にGBRに関する講義があり、下顎大臼歯部・上顎前歯部の水平・垂直骨造成に関する動画を共覧し、チタンメッシュのベンディングの仕方や減張切開の勘所などを具体的に教えてくださいました。
北島先生からは主にPeriodontal Plastic Surgeryに関する講義で、CTGの採取方法や解剖学的な注意点を述べられ、CAFを中心とした根面被覆術についてご教授頂きました。

常夏の快晴の中、会場であるホテルではクーラーがガンガンに効いていて寒いぐらいでしたが、臨床に即した講義や素晴らしい動画の数々を目の当たりにし、受講生からは多くの質問が寄せられ、活発な熱をおびた質疑応答になりました。
 講義の後は懇親会があり、会の中で石川先生が受講生に向け『カダバー実習は先生方が想像しているよりエキサイティングなので、明日はぜひ楽しんでください』とお話されていたのが印象的です。翌日の実習に向け気合いとビールをたくさん注入し、会場は大いに盛り上がりました。

5-D Japan カダバー研修 2018

翌日はハワイ大学のマノア校にて朝から夕方まで丸1日カダバー実習を行いました。午前中にサイナスリフトを行い、午後からは各々実際に学習したいオペの練習をしました。サイナスリフトにおいてはわざとシュナイダー膜を穿孔し、吸収性の糸で穿孔部を縫う、という実習も行いました。また、オトガイ孔を明示、実際に触ってみて感触を確かめ、故意に切断しその感触を覚える、といった模型上では決して経験できないことを体感できるのもカダバーの大きな魅力でしょう。また、インストラクターの先生方も多数いらしており、経験の浅い私のようなドクターにも懇切丁寧に指導して頂き、とても充実した実習となりました。

カダバー研修後、修了パーティーが行われ、美味しいお酒と食事を楽しみながら、ハワイの夜を満喫しました。受講生の中には帰国したらすぐにサイナスリフトをするケースがある先生もおられ、この研修に参加して良かったとお話されていたのが印象的でした。
最後に、ファウンダーの先生方から、これを機に勉強を継続することが重要で、続けることで力になると信じて頑張ってくださいと温かい激励のメッセージがあり、盛況の中、閉会となりました。

5-D Japan カダバー研修 2018